ターン制のルールを知ろう

次はターン制の話です。

主に下記のような話をします。

1. ターン制におけるバトル進行

GOバトルリーグはリアルタイムに見えてターン制というものを採用しています。 要は決まったタイミングにお互いの行動が確定します。 1ターンは0.5秒でこれが繰り返されてバトルが進行します。

こんなイメージです。

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図1 ターン制イメージ

2. 通常技とターン制

通常技は技によって、ターン数が決まっています。(1ターン〜5ターン) りゅうのいぶきは1ターン技なので、毎ターン発動します。 ねんりきは4ターン技です。技発動してから次の行動が取れるまで、発動ターン含め4ターンかかります。 つまり、スリーパーがねんりきを1発撃っている間(4ターン)に、カイリューはりゅうのいぶきを4発撃てるわけです。

なお、通常技発動中は、ゲージ技・ポケモン交代など他の行動を取ることができません。 通常技発動中に、これらの行動入力があった場合には、行動できるようになる次のターンで発動します。

通常技はわかりました。ではゲージ技はどうでしょうか。

3. ゲージ技のターン数

ゲージ技はエネルギーゲージが溜まった状態でアイコンをタップすると、次の行動可能な最初のターンで発動します。 ゲージ技が発動すると、シールド選択とゲージ技のエフェクト表示のために、一度ターン進行がストップします。(「図1 ターン制イメージ」の13ターン目。約10秒。) ただし、ゲージ技発動前に発動確定した行動や発動中のコマンドがある場合、これがゲージ技終了後に反映されます(ゲージ技で倒された場合は反映されない)。

例) ゲージ技発動前に発動していた通常技はゲージ技後の次のターン直前に反映(ただし、この間に一瞬コマンド受付時間が入るので注意)

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図2 ゲージ技発動前に発動中のコマンドの反映タイミング

なお、ゲージ技が相手のゲージ技と同ターンに発動した場合、攻撃実数値の高いほうが先行します(同値の場合ランダム)。

また、ゲージ技が相手の通常技と同ターンに発動した場合はランダムでどちらかが優先されます。ただし、通常技は発動までで、2ターン以上の技の場合、ダメージやエネルギーゲージへの反映はゲージ技終了後です。

4. ダメージが反映されるタイミング

ターン制のルールを理解する上で大事なことがもう一つあります。 それはダメージが入るタイミング。

実はダメージは技が発動した瞬間に反映されるのではありません。(1ターン技除く) 「図1 ターン制イメージ」を再度見て下さい。 赤丸がダメージが反映されるタイミングです。 ねんりきの場合、発動から4ターン目に赤丸があります。 そうです。ダメージは技の最終ターンに反映されます。

まとめ

  • GOバトルリーグはターン制を採用していて、このターンのタイミングで互いの行動が確定する。
  • 通常技は技毎にターン数が決まっている(1ターンから5ターン)。
  • ゲージ技は発動時間が約10秒。技の発動確定は最初のターンで技発動中はどちらのポケモンも新しく行動が取れないが、その前に入力されたコマンドはゲージ技終了後に発動。
  • ダメージが入るのは、技の最終ターン。

タイプ相性を知ろう

この記事はGOバトルリーグ初心者向けです。

GOバトルリーグで最も大事なもの。 それはタイプ相性です。 これを知らないことには何も始まりません。 まずは、タイプ相性がさっと出てくるようにしましょう。

タイプ相性表についてはみんポケさんなどで紹介されているのでそちらを確認してください。

できれば単タイプ(タイプを一つしか持っていないポケモン)の場合については暗記ししたほうが良いですが、数も多くなかなか覚えきれないですよね。 その場合は、最低限下記を確認した上でバトルに望むようにしましょう。

  • 自分の使っているポケモンの耐性・弱点
  • 自分の使っているポケモンが使う技に耐性があるタイプ・弱点をつけるタイプ

なぜタイプ相性を知ることが大切なのか

ポケモンといえばタイプ相性です。これを無視してポケモンは語れません。 どれだけ強いポケモンでもタイプ相性を無視しては勝てません。

例えば、ステータス値の同じベトベトンアローラベトベトンですが、タイプが違います。

ポケモン タイプ 弱点(x2は二重弱点) 耐性(x2は二重耐性)
ベトベトン どく エスパー, じめん かくとう, どく, むし, くさ, フェアリー
アローラベトベトン どく, あく じめん どく, ゴースト, くさ, エスパー, あく

エスパーに対して弱点(ベトベトン), 耐性(アローラベトベトン)と正反対の相性を持つ2匹が、 スーパーリーグエスパータイプの代名詞「スリーパー」と対戦した際のシミュレート結果がこちら。

※わかりやすいように、ベトベトンアローラベトベトン技は同じ構成にしています。スリーパーの技もエスパー統一にしています。

※シミュレーターはみんポケ様のシミュレーターを利用させていただきました。 f:id:beebyGo:20210319000642p:plainf:id:beebyGo:20210319000559p:plain

予想通りとは思いますが、正反対の結果となりました。 注目すべきはねんりきとサイコキネシスのダメージ量。

ねんりきのダメージがアローラベトベトンが8、に対してベトベトンが18

サイコキネシスのダメージがアローラベトベトンが40、に対してベトベトンが102

その違い、なんとおよそ2.56倍!!? (「こうかばつぐんだ」/「こうかはいまひとつ」)

なので、なるべくタイプ相性が有利な対面を作るように心掛けましょう。

ただし、重要なのは相手のわざタイプと自分のポケモンタイプ/自分のわざタイプと相手のポケモンタイプなのでお間違いなく。

相手のゲージ技発動タイミングを読もう

応用編の第一弾は相手のゲージ技発動のタイミングについてです。

なぜ重要なのか

相手のゲージ技発動のタイミングを読むことで、交代受けができたり、次のゲージ技が飛んでくるまで起点にしたりすることでゲームを有利に進めることができます。 そのためとても重要なテクニックとなりますが、様々なパターンを覚えたり、交代受けに関しては心理戦要素も入ってきて難しいという印象をお持ちの方も多いと思います。 まずは、私が考える最も覚えやすい最短ゲージ技発動までの技回数の覚えかたについてお伝えします。

最短ゲージ技発動までの技回数の覚え方

皆さん、下記のような図を見たことは有りませんか?

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技回数表

おそらく、技回数を覚える上で一番多く目にする図だと思います。 この図を見ながらGBLに挑むことができるのであれば是非活用して下さい。 ただし、数がかなり多く、またリーグや環境が変わるたびに更新されていくため、すべて丸暗記して正確に運用するのはかなりつらいと思います。

そこで、私なりの数え方をご紹介します。 これはこれで、ある程度その場で計算しないといけない辛さがあるので、技回数の暗記との併用をおすすめします。

まず覚えるべき大事なこと

まず、下の表を見て下さい。

EPT ターン
EP
tank
技の例 EPT ターン
EP
tank
技の例
5.00 1 5 ロックオン 3.00 1 3 りゅうのいぶき
したでなめる
みずでっぽう
4.50 2 9 でんきショック
サイコカッター
マッドショット
3.00 2 6 ひのこ
だましうち
4.33 3 13 タネマシンガン
バークアウト
3.00 3 9 エアスラッシュ
4.00 1 4 れんぞくぎり 3.00 4 12 ねんりき
4.00 2 8 こなゆき
つるのむち
どくばり
2.67 3 8 うちおとす
たきのぼり
どろかけ
めざめるパワー
4.00 3 12 たたりめ
まとわりつく
2.50 2 5 いわおとし
三色キバ
こおりのいぶき
4.00 4 16 ボルトチェンジ 2.00 1 2 かみつく
4.00 5 20 やきつくす 2.00 2 4 はっぱカッター
3.67 3 11 あわ
チャージビーム
2.00 3 6 あまえる
3.50 2 7 カウンター
バレットパンチ
つばさでうつ
どくづき
3.33 3 10 こおりのつぶて
ほのおのうず

表1: ETPごとの技とターン数とEPtank

技発動のタイミングを読む上でまず大事なことは、通常技のEPtank(=1回の技でどれだけのゲージが溜まるか)を覚えることです。 ただし、EPtankの数値だけで覚えると 20, 16, 13, 12, 11, 10, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2 と14通りもあるので大変ですよね。 そこで私は、EPT(Energy Per Turn = 1ターン毎換算で溜まるゲージ量)で覚えて、ターン数(見ればわかる)を掛け算するようにしています。 これでも、5.00, 4.50, 4.33, 4.00, 3.67, 3.50, 3.33, 3.00, 2.67, 2.50, 2.00 の11通りあるのですが、

まず、

  • 5.00
  • 4.00
  • 3.00
  • 2.00

の4通りをおぼえて、小数点以下が 00 ではないものは、基本上記のEPTにターン数をかけたもの +1(例外的に+2あり)と覚えると覚えやすいです。

  • 4.XX
    • >4 で2ターン技: 4*2=8 よりちょっと溜まるゲージ量が多いので +1 して EPtank=9
    • >4 で3ターン技: 4*3=12 よりちょっと溜まるゲージ量が多いので +1 して EPtank=13
  • 3.XX
    • >3 で2ターン技: 3*2=6 よりもちょっと溜まるゲージ量が多いので +1 して EPtank=7
    • >3 で3ターン技: 3*3=9 よりもちょっと溜まるゲージ量が多いので +1 して EPtank=10 (ただし、あわ/チャージビームだけは例外で EPtank=11)
  • 2.XX
    • >2 で2ターン技: 2*2=4 よりもちょっと溜まるゲージ量が多いので +1 して EPtank=5
    • >2 で3ターン技: 2*3=6 よりもちょっと溜まるゲージ量が多いので +2 して EPtank=8 (ここだけ +2 になるのには注意)

ETPで覚えるメリットはもう一つあって、回転の速さが感覚的につかめるようになります。 自分のポケモンと相手のポケモンのどちらが回転が速いのかは立ち回りを考える上で大事な要素なのでここもしっかり掴むようにして下さい。

最短ゲージ技発動までの技回数

EPtankを覚えられたら、ようやく本題です。

例えば、お相手はガラルマッギョ(通常技: マッドショット, ゲージ技: いわなだれ(ゲージ:45)/じしん(65))とします。

あー、確かマッドショットはETP高いの技で、サクサク撃てるから2ターン技だな。となると、 4.XX で2ターン技だから EPtank = 4*2+1 = 9 だな。 となると、9*5=45なのでいわなだれまでは5発ちょうど、9*7=63なので、7発だとじしんまで少し足りないのでじしんは8発だな。

と考えます。ここまで考えたら、相手の技数を考えながらゲームを進めます。

1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8

ここで、お相手がじしんを即撃ちしてきたとします。

ゲージは 9*8=72 溜まっていて、じしんのゲージ消費量は 65 なので、残りのゲージ量は 72-65=7

したがって、次にじしんを撃つまでのゲージは、9*7+7=70 なので7発で足りてしまうな。

思考回路的にはこんな感じです。

しかしながら、バトルしながらここまできっちり計算するのはかなりしんどいと思います。 実際のところは回数を重ねて少しずつ技回数を覚えていくしかないかもしれません。 この理論は技回数を覚えていない場合や技回数を忘れた場合に補佐的に使っていくのが良いでしょう。

バトルしながら入力していく辛さはありますが、上記の理論で相手のゲージ量を管理するSpreadSheetを作成しました。

いきなり実戦投入は危険だと思いますが、活用してみて下さい。

※ 私もまだうまく使いこなせていません笑

Google SpreadSheet: ポケモンGo ゲージ管理ツール

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GOバトルリーグで勝つためにまずやること

この記事はインデックス的な役割を持つ記事です。 また、かなりの私見も含まれますので予めご了承ください。

早速ですが、GOバトルリーグで勝つために一番必要なのはなんだと思いますか? ポケモン個体値厳選, CCT, 交代受け, 技回数の暗記, TPE, ギミックパーティ, etc.

TwitterポケモンGO界隈を見ていると、ブレークがあるからこれ以上の個体値じゃないとだめだ、限界突破個体(通称: ムキXX)の育成必須、CCTは必須技術, , 技回数を覚えろ, TPEの練習が足りない, このギミックパは強いなどと、ゆるふわ勢からすると気が重くなるような会話が繰り広げられています。

はっきりいいます。 まずはACE級を目指したい初級者の方々は一回これらのことは忘れてください

どれもこれも、突き詰めようと思えば必要な事かもしれません。 ですが、勝つための必須事項では決して有りません。

勝つために、まずやること

勝つためにまずやるべきことは以下のとおりだと考えています。

  1. タイプ相性を知ろう
  2. ターン制のルールを知ろう
  3. 技の特性を知ろう
  4. ポケモンの各ステータスとCPとSCPについて
  5. 解放は必須?どんな技を覚えさえるべきか
  6. パーティーの組み方を知ろう(基本編)
  7. パーティーの組み方別の立ち回りの基本を知ろう
  8. 組みたいパーティに必要なポケモンを揃えよう

※リンクが貼られていないタイトルの記事は未投稿記事です。記事は随時追加していきます。

初級者の方々はまずはこれらの記事を読んでください。 中級者以上や初級者でも更に上を目指したい方はこの先に進んでください。

続きを読む

ポケモンGOのブログはじめました。

ポケモンGOの日本配信は「もう間もなく」開始

はじめに

はじめまして。関東でゆるりとPokemon GOの活動をしているBeebyと申します。
Bee(ビー)と呼ばれることが多いです。(PvPでもよくスピアー使いますw)

Pokemon GOは2016年のリリース当初にはじめ、2017年頃〜クールタイムをおいて、2019年夏頃トレードや対戦機能が追加される(された?)という話を聞いて戻ってきました。

現在はGoバトルリーグにかなりハマっています。

ブログの目的

GOバトルリーグは通称PvP(Player versus Player)という対戦形式で進められます。

このブログは、PvPを初心者から上級者の方までより楽しめるようにすることが目的です。

PvPはその独特かつ非公開の仕様が多く、それを逆手どった、バトルを有利にすすめるための様々なテクニックやコツがあり、PvPを楽しみ尽くすためにはこれらを理解することが重要です。

これらのテクニックやコツをより実践で使いやすく、わかりやすくかつロジカルに解説します。

ブログを始めたきっかけ

Pokemon Goを通して、いろいろな人と知り合いました。特に、GOバトルリーグのシーズン6 ~ シーズン7にかけては、同じ境遇のパパトレーナーさん、同じくレジェンドを目指す仲間、GOバトルリーグ初級者だけど頑張って上を目指している方などいろいろな方と出会いました。

そこで感じたことは

です。

ポケモンGO自体そうですが、先にも書いたとおり、特にPvPは独特かつ非公開の仕様が多いです。そして、GOバトルリーグの猛者たちは、その独特かつ非公開の仕様を逆手どって、テクニックとして活用しています。

そして、今ではこれらをしっかり理解して活用していかないと、なかなか勝ち進められない、レベルの高い環境になってきています。

一方で、これらのテクニックは様々な攻略サイトYoutubeですでに解説されているのですが、体系だてて整理されたものが少なく、また覚えることが非常に多く、一朝一夕では身につけることができない状況です。

これらは、GOバトルリーグの奥深さであり、楽しさである一方で、
初級者にとってのとても高いハードル
になっていることがわかりました。

初級者だけでなく、
経験からなんとなくやれてるけどちゃんと理解はできていない中上級者
も多いと感じています。

このような人たちにとって、より理解しやすく、より実践しやすいように体系立てることが、今後のGOバトルリーグ、ひいてはポケモンGOが発展していく上で重要だと考え、この度、このブログを開設しました。

他にはない、体系だったロジカルな切り口で皆様の
PvPのテクニックを理解する
お手伝いができれば大変嬉しいです。